ゴンッ!

(イテッ)

女『全くあなたって人は!・・・』

幼少期、私は母に怒られ、頭を叩かれた。

イタッ!
しかも、グーで!しかもゲンコツのような硬さを維持して。

なんでたかが親の言うこと聞かなかっただけで、こんな痛い目あわなきゃならないんだ!理不尽すぎるっ!

くそうっ!

もうこんな痛い思いなんて2度としたくないわっ!

いつかお母さんより大きくなって、背を越して、頭を叩かれないくらい大きくなってやる!

そして20年後のこと。

ゴンッ!

(イテッ)

女『全くあなたって人は・・・』

女『背が高いもんだから辛かったろうに・・・』

私は頭をゲンコツのようなもので叩かれた。
いや、ぶつかったのだった。

私はその時、とある格式高い旅館に、とある女性と泊まっていた。
そこで低い天井の梁に、起床と同時に見事、頭をぶつけた時だった。

私は、既に身長が180cmを超えていた。

①梁

『イテー!』

私『こんなんだったら、もうちょっと小ちゃくなりたかったなぁ・・・(汗)』

私『いいか、お前ら!押すなよ、押すなよ!絶対にいいね押すなよ!』

ゴンッ!

(イテッ)

女達『全くあなたって人は!・・・』

女達『そんなことまでして、いいね押して貰いたいのっ!?』