『おい、お前!何やってんだ!』
その時、ふと我に返った。
目の前には怒った形相で担任の先生がこちらを見つめている。
先生『お前は一番前の席にいるのに何で解らないんだ!』
理由は解らないが、解りたくなかったのかもしれない。
私『は、はい・・・』
先生『まぁいい、えーじゃあ次の人!』
先生は視線を変え、別の生徒を指差した。
私は焦った。普段の楽しい生活を楽しんでいたのに。
あたかもそれを楽しむ事がいけない事のように思えた。
私はぼんやりしていた。
それが日常と化し、
そんな時。
先生『えー、はい君!』
私『えっ?』
私は再び焦った。
私『すみません、解りません・・・』
先生『君は何度言ったら解るんだよっ!ったくしょうがないなぁ~
そう言い、先生は再び別の生徒を指差した。
(まずい・・・)
このままでは授業に遅れが生じる。
このままではテストに響く。
このままでは親に叱られる。
父『おいお前!何やってんだ!』
私『はいっ!』
私はその時、作ったばかりの飛行機のオモチャを手に持ちながら
『ブーン!ブーン!』
と手にし、楽しそうに遊んでいた。
父『せっかく作ったのに何してんだ!』
ピシャッ!
私は訳も分からず父に頬を叩かれた。
私『痛い!』
私は跪き、片方の手で頬を押さえて、もう片方の手で床を触った。
するとどうだろう。
床についた手にはなにかがヌルっとした感触がそこにはあった。
『なんだ?』
私は下を覗くと、
ふと、私は我に返った。
『あっ!僕がこぼしたのかっ!』
私は楽しい自分だけの世界が何者かに邪魔され、
『なんだぁ、こんな日常かぁ。』
私はこんなつまらない日常から離れたかった。
自分の中にある自分だけでしかない空間。部屋、居心地良さ。
なんとも言えない社会不適合者なんだと。自分ではそう思った。
が、しかしどうするにも、
この抑えきれないもどかしい思い、感情、
そんな思いを持って生きてみた今日此の頃である。
出川『いいか、お前ら!押すな!押すなよ!絶対にいいね押すなよ!』
出川『かっこ悪いんだよ、お前は!』