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『魔法の言葉でたのし~い!な~かま~がオポポポ~ン!』

そんな下らないテレビCMをスマホで見ている時だった。

私は何故だか、時間を気にしていた。
何かが来るのを待つかのように。

私『あっ!どうもお久しぶりです~!』

男『こんばんは!』(こんばんワニ)

私『今日は来てくれてありがとうございます!』(ありがとウサギ)

私『じゃあ行きましょう』(いってきまスカンク)

そんな下らない誰かに押し付けられたような言葉であいさつを続けて移動が始まった。

私『出身はどちらですか?』

男『ああ、千葉の柏の方ですよ!』

私『あっ!私よく柏行きますよ!』

男『本当ですかっ!』

またもワザとらしい会話を続けながら何やら移動するまでの時間を稼ぐような、また時間を潰すような会話が継続された。

カランカラーン!

『いらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ!』

『ふぅ』
私は近くにあったカフェで席に付き、二人は対面した。

私『いやぁ、でも久しぶりですね~!あれ以来ですね~』

男『そうですね~、元気にしてましたか?』

私『ええ』

男『でも今日は前の時よりなんか元気ですねぇ』

私『えぇ!なんか僕最近メッチャ人生楽しいんですよ!』

男『へぇ~、それは何よりですねぇ』
(俺:さぁ、その理由を聴くんだ!)

私『男さんは最近何やってるんですか~?』

男『私?私は別に普通ですね~、特に大したことはしてませんし、普通に会社行って働いて休日は家でゴロンですよ』

私『そうなんですか。勿体ないですね~、でも人生って楽しい事だらけですよ~』

男『ほう、何かあったんですか?』
(俺:きた来たっ!)

私『最近、スゲェ人と会ってもう世界が変わってぶっ飛んでるんですよぉ!』

男『へぇ~、なんだろう?ちなみに何かやってるんですか?』
(俺:よしっ!食いついてくれたっ!)

私『最近、オーナーやってるんですよ』
(俺:ついに言ってしまった・・もう後戻りできねぇ!)

男『オーナーですかっ?』
(俺:おっ、良い反応だぞっ!)

私『えぇ、それやってると凄い人生が楽しくて周りの人達もそれやってると楽しそうなんですよ!』

男『えっ?なんだろそれっ?』

私『興味ありますか?』

男『う・・ま、まぁ、は、はい。』

私『良かったですねー、貴重ですよ!こんな話を聞けるなんて!』

という事なんですよ。

男『・・・』
男『あ・・・は、ははぁ~、なるほど』

男『そういう事だったんですね』
何故だか解らないが、互いに嫌な緊張感と嫌~な汗が流れでていた。

男『・・・ふ~ん』

互いに緊張感だけが残り、ただただ沈黙した。

・・・

・・・

・・・

私『あ・・あぅのぉ、そのぉ・・』

そして遂に、私は魔法の言葉を放った!

私『一緒にビジネスパートナーになりませんか!』

その時、ふとテレビCMの事を思い出した。
『魔法の言葉でたのし~い!な~かま~がオポポポ~ン!』

あいさつするたび、ともだちふえるね!

A○~!

ありがとうさぎ『いいか!押すなよ、押すなよ!絶対にいいね押すなよ!』

男『ご、、ごちそうさマウス』

男『さ、さ、、さよなライオン!』

私『まっ、待てぇー!』(おいかけマウス)

男『おやすみなさい!』(おやすみなサイ)