ナンパしてーなー!

そんな一言から始まった。

友『なんでーな?』

俺『だってナンパ出来たら、そこら中の女とやれちゃうんだよ?』

友『は?お前バカか?そんな事出来たとしても実際問題そんな事起こるわけねぇだろ!』

俺『そうかなぁ、なんか出来そうなんだけど・・』

友『だったら一変やるとこ見せてみろよ!』

俺『えっ!?マジで?』

友『だって出来てないんだぜ?』

友『だったら出来もしねぇ事を出来るとか言ってんじゃねぇよ!』

俺『そんな事言われても。』

友『なら早くしろよ!っーかまさかそんな事で俺を呼び出したんじゃねぇだろうな?』

俺『えっ!べ、、別にそんな訳ある事ないだろう』

友(こいつ、ホントにテキトーだなぁ。)

友『とりあえずやってくれよ。』

友『それだったら俺も納得するし』

俺『え?・・・う、うん。わかった。それじゃあやってみる。』

20分後、、、

俺(・・・言われたから、やってるけど・・・現実はそんな上手くいく訳ねーよなぁ)

友(こっち見てねぇで、早く行けよ!)

俺(そんな遠くから怪訝な顔でみんなよぉ。ハァ、とりあえず怖いから帰りたいなぁ~、ハァ・・・)

俺(・・・ンッ? なんだ?なんか脚が綺麗なんだよなぁ)

俺(・・・ちょっと声掛けて見ようかなぁ・・・)

(・・・)

(・・・)

(・・・)

(・・あ!どうも、って言おう・・)

(・・・)

(・・・)

(・・・)

友(マジか!あいつやれるのか!)

俺『あ!』

友(すげぇ!あいつやってるじゃん!)

俺『あ!あぅ、のぉ、』

俺『、、ど、、ど、、ど、、、』

女「えっ?」

友(なんだよ、キンチョーして自分から逃げちゃったじゃん(笑))

俺(ハァハァ無理むり、あんなのぜってぇ出来ねぇーし(笑)。ハァハァ)

(スタスタ、)

友『お前ぇ、やるじゃん!やらないと思ったけど出来たじゃん!』

俺『いやいや、辛すぎるよ。ハァハァ・・辛すぎる。ハァハァ・・』

友『でもまぁ、そんなもんかなぁ。』

俺『あ!ちょっ!あの人に次行こっ!』

友『えっ?』

俺『・・・』

(・・・)

(・・・)

(・・・)

(あれっ?)

(・・・?)

(なんかどこかで?・・・)

(・・・)

(・・・)

(・・・)

(あーっ!)

女『あーっ!』

俺『あーっ!』

2人『『久しぶりー!』』

2人『『元気してましたー?』』

俺『覚えてますかっ?』

女『もちろんっ!』

友(なんだ?なんだ?)

友(一体、何が起こってるんだ?)

俺『数年ぶりですよねっ!』

女『ねぇー、ビックリしちゃったよ』

俺『今日は何かしてたんですか?』

女『えぇ友達と歌舞伎を観てて。ほらそこに』

俺『・・・あぁ、なら友達に悪いですね(笑)』

女『うん。あぁ、久しぶりだから一応名刺渡しとくね!』

俺『あ、ありがとう!』

女『うん、またここに連絡してね~!じゃあまたっ!』

俺『はーい』

(・・・)

(・・・)

友『な、なに今の?』

俺『いやぁ、ビックリしたよ、知り合いに会ったよ』

友『なんだよ、知り合いかよぉ(笑)』

友『大した事ねぇじゃん!』

俺『うんっ』

俺『でも久しぶりに会えたからビックリしたよぉ^o^』

友『まぁな』

俺『っーか、さっき俺やったんだから今度そっちやってよ!』

友『えぇ?俺がか?』

俺『うん、そうだよ』

友『いや出来ないって。』

(・・・)

俺『あ!あれは』

友『いや無理だって』

俺『じゃああれ。』

友『いや無理だろー』

俺『んー・・・あっ!あれいいじゃん!』

友『え?』

俺『あの子いいじゃん。ほらほらあそこの子!行って来て』

友『ええっ?どれどれ?』

俺『ほらほらあそこ、あそこ!いけっ!いけって!ほらいけって!!』

友『えっ!?マジで?』

俺『つべこべ言わないで、行けっ!行けって!さっさと行けってー!』

友『やめろっ!押すなぁ!押すなぁ!』

友『絶対にいいね押すなぁぁーー!』